マウスピース型矯正装置(インビザライン)
目 次
マウスピース型矯正装置
(インビザライン)とは?
マウスピース型矯正(インビザライン)は、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した歯並びを改善する『矯正歯科治療』のうちの一つです。これまでに世界で1400万人を超える患者様がインビザライン矯正によって素敵な笑顔を手に入れています。
(2022年9月時点における『インビザライン・システム』および『インビザラインGoシステム』の合計)
インビザライン矯正は、透明なマウスピース型の矯正装置なので目立ちません。そのため、装着していても周りから気付かれることはほとんどなく、従来のワイヤー矯正のように見た目を気にする必要がありません。
接客業や人前に出るお仕事をされている方にもご愛用いただけます。また、金属アレルギーのある方にもおすすめの矯正方法です。
患者様一人ひとりの症状と治療計画に基づいて、カスタムオーダーでアライナーとよばれる透明なマウスピースが製造されます。1日に20時間以上装着し、10〜14日ごとに次のアライナーに交換します。これを繰り返して歯を少しずつ動かし、歯並びを改善します。アライナーは治療前から治療後の歯並びまで、少しずつ歯を移動させた状態で作製するため、装着することで歯に力がかかり、歯並びを改善することができます。
治療計画のシミュレーション
『クリンチェック』
治療開始から完了までの
歯の移動を確認
インビザライン矯正では、3D治療計画ソフトウェアを使うことにより、治療開始から完了までの歯の移動をコンピューター画面上で確認し、詳細な治療計画をご覧いただくことができます。このコンピューターによる治療前の3Dシミュレーションを『クリンチェック』といい、これを使用することで、より精度の高い治療が可能になります。
治療開始前に治療終了後の歯並びの状態や治療終了の時期を把握できるのもメリットの一つです。ワイヤー矯正とは異なり、インビザライン矯正ではこの『クリンチェック』で様々な角度から詳しくご確認いただけるので、患者様にとっては治療を受けるかどうか判断する大きな手がかりになります。
iTero(アイテロ)
口腔内スキャナ
iTeroとは
口腔内をコンピューターに取り込むことが可能な3Dスキャニング装置です。マウスピース矯正(インビザライン)の制作には欠かせない歯型を取る光学式口腔内スキャナー(3Dスキャナー)歯列をスキャンニングしデータとして記憶する医療機器のことをいいます。
iTeroの特徴
晴海歯科・矯正歯科では最新の口腔内スキャナ(iTero)を導入しております。最先端のデジタルテクノロジーと矯正技術で
・明確
・快適
・精密
・スピーディー
に歯列矯正治療を行うことが可能になり
ました。
明確
口腔内データの画像をご覧いただきながらご自身の歯並びで具体的な歯の移動を予測することができます。
治療計画・シミュレーションをより明確に行うことが可能になりました。
快適
光を当ててスキャンするため、従来のような歯型を取る不快感や嘔吐反射が起きづらいので負担が軽減されます。
精密
最新の光学スキャンニング技術で精度の高いデータ取得が可能となり、今までの歯型を採取する治療に比べてアライナー(マウスピース)の精度も上がりますので、さらに矯正治療の結果が向上します。
※iTeroは放射線を使用しておりません。スキャニングの光も熱くありませんので安心して治療が受けられます。
スピーディー
iTeroのデータ送付により、従来のアメリカまでの空輸方法に比べて治療開始までの時間を短縮することができます。
1~2週間程度も早くスピーディーに矯正治療をスタートできます。
インビザライン矯正の
メリット・デメリット
メリット
透明で目立ちにくい
薄くて、透明のため目立ちにくく、装着していてもほとんどわかりません。
見た目が気になる方や人と接する機会が多い方などにおすすめです。
取り外し可能
アライナーは取り外し可能なので、お食事の際はいつも通りしっかりと味わい、制限されずにお食事を楽しむことができます。
また、歯磨きのときもご自分で取り外し、歯を磨けるだけでなく、アライナー自体の洗浄もできるため、とても衛生的です。
従来の矯正治療よりも痛みが少ない
3Dシミュレーションで治療計画を立案し、1つのアライナーで歯を動かす距離を小さくしているので、従来の矯正治療に比べて痛みが少ないのが特徴です。
金属アレルギーの方も安心
金属の装置を使わないので、金属アレルギーの方も安心してお使いいただけます。
また、唇や口の中の粘膜を傷つけてしまう心配もなく、治療期間中に装置が歯から外れてしまうなどの緊急性がないのも安心で安全です。
デメリット
1日の装着時間を守らないと治療期間が長くなる
インビザライン矯正治療では、アライナーを1日20時間以上装着する必要があります。装着時間が短いと、歯が計画通りに動きません。
治療期間が長くなるだけではなく、アライナーが合わなくなってくるため、再作成が必要になることもあります。つまり、外している時間が長くなりすぎないよう、ご本人が長時間装着する努力が必要です。
症例によっては適応でいないこともある
マウスピース矯正は全ての歯並びに適しているわけではありません。抜歯を必要とするような難しいケースでは対応できない場合もございます。治療可能かどうかはドクターが判断いたします。
治療の流れと料金
- 矯正相談(初診カウンセリング)
無料
矯正治療をお考えの方には、矯正相談を無料で行なっております。歯並びやかみ合わせの状態を確認し、治療の可能性やタイミング、治療方法や費用の目安などについてご説明します。 - 精密検査
¥30,000(税抜)
矯正治療を行う上で精密な検査をします。口腔内写真、お顔の写真撮影、口腔内スキャニング、各種レントゲン写真の撮影、歯型の採取、かみ合わせの確認など。虫歯や歯周病の有無も調べ、ある場合は治療をしてから矯正治療を始めます。 - 矯正診断・治療計画のご説明
¥500,000~¥800,000(税抜)
検査結果をふまえて治療計画をご説明します。治療期間や通院回数など詳細を決定し、具体的な費用についてもご説明します。ご納得いただけましたら治療を開始します。(症例によっては以下を用いる可能性もございます。
・インプラントアンカーを用いる場合・額間ゴムを用いる場合 各¥50,000(税抜)) - 製造発注
マウスピース型矯正装置(インビザライン)の製造発注を行います。作製されたマウスピース型矯正装置は、通常3週間で当クリニックに届きます。 - 治療開始
オーダーメイドで作製されマウスピース型矯正装置装着し、矯正治療がスタートします。アライナーの着脱の練習、アライナーのお手入れ方法についてご説明します。開始直後は少しきつい感じがしますが、周囲から気づかれることはほとんどありません。1日20時間程度装着し、10〜14日ごとに次のステップの装置へ交換してください。約6週間〜8週間ごとに調整にお越しいただきます。 - 歯の移動
マウスピース型矯正装置を定期的に新しいものに交換して装着し続けると、少しずつ歯が動いていきます。定期的な通院時に歯が順調に移動しているか、噛み合わせに問題がないかなどの確認も来院時に行います。また、この時に歯のクリーニングを行うこともあります。 - 保定期間
¥30,000(税抜)
全ての装置を装着し終えたら治療完了です。治療が終わった後、そのままの状態にしておくと、歯は治療前の状態に戻ってしまいます。そのため、リテーナーとよばれる保定装置を装着し、歯を固定させます。保定期間は2年です。定期検診時に噛み合わせや歯の状態をチェックします。
マウスピース型矯正の料金表
マウスピース型矯正装置
(インビザライン)
分類 | 価格(税込) |
---|---|
検査診断料(管理料・調整料込) | ¥33,000 |
マウスピース型矯正装置(インビザライン)(全顎) | ¥990,000〜(調整費込み) |
マウスピース型矯正装置(インビザライン)(軽度の症例) | ¥550,000〜(調整費込み) |
保定装置料(リテーナー) | ¥33,000 |
追加アライナー(枚数による) | ¥33,000〜 |
インビザライン ファースト
インビザライン ファーストとは子どものためのマウスピース矯正です。 混合歯列期(乳歯と永久歯の交換期)から使用できる『第1期治療』と呼ばれる時期のマウスピース型矯正装置です。
1期治療は、6歳〜10歳前後の患者様の顎の発育をサポートし、これから生えてくる永久歯のためのスペースを作り、同時に歯並びを整える治療のことです。
1期治療により、永久歯に必要なスペースを作り、歯並びを整えることは、虫歯や歯周病の予防につながり、大人になってからもずっと使い続ける大切な永久歯をサポートします。
インビザライン ファーストは、小さな歯にもフィットし、これから生えてくる永久歯のスペースを確保するようにデザインされています。 顎の大きさを広げながら歯並びを綺麗に整えるため、とても効果的なアプローチ方法です。
また、子どものうちから矯正治療を始めることで、大人の矯正(インビザライン )のメリットの他に、子どもならではのたくさんのメリットがあります。
メリット
1. 生涯の虫歯・歯周病のリスクを下げる
子どものうちから歯並びやかみ合わせを整えることで、しっかりと磨けるようになるため将来的な虫歯や歯周病のリスクを下げることにつながります。
2. 顎のバランスが整う
顎の骨格を適切に広げて顎の成長をうながし、永久歯がまっすぐ生えるために必要なスペースの確保につなげます。
顎の健全な成長によって歯が綺麗に並ぶスペースが確保されるため、12歳以降(2期治療)で永久歯の矯正治療が必要になった時にスペース不足による歯の後戻りが起きにくいです。
3. 永久歯を抜かずに矯正できる可能性が高まる
歯並びがガタガタになるのは、歯が埋まっている土台の骨の大きさと歯の大きさが合っていないことが原因です。
成長期にある子どもの場合、骨の成長を助け、土台を大きくしてあげることで、永久歯が生えてきた時に歯を抜かずに綺麗に並べることができる可能性を高めることが可能です。これは、すでに成長しきってしまっている大人にはできない治療です。
4. 大人よりも歯が動くスピードが早い
成長途中である子どもの骨は大人よりも柔らかいため、歯に加える力も弱く済むだけではなく、歯が移動するスピードも大人より早いです。治療期間を短縮できる可能性が高いため、適応症例だった場合には早いうちからインビザライン ファーストでの治療を開始されることをおすすめします。
5. 遊びやスポーツに支障をきたさない
薄く、柔らかいプラスチック素材のマウスピースですので、遊びやスポーツで動いた時にけがをする心配がありません。楽器の演奏や運動の際も装着したまま行っていただけます。
デメリット
1. 適応外のケースがある
歯並びや顎の状態によってはインビザライン ファーストの治療を受けることはできません。生え変わりの時期とは別に、治療を受けるための条件に全て当てはまっている必要があります。条件に当てはまらない場合などは従来の矯正治療が適応となるため、まずは矯正のご相談にいらしてください。
2. 装着する時間を守らないと成果が得られない
インビザライン ファーストは取り外しができるのが大きなメリットではありますが、逆にきちんと決められた時間(1日に20時間以上)装着しなければ成果が得られません。
そのため、お子様だけで管理するのは非常に難しく、親御様による協力がとても大事になります。
お子様にとってはお口の中に異物を入れ続けなくてはいけないので時々はストレスを感じてしまうことも無理はありません。やる気を維持するというよりも、当たり前の習慣として生活の一部に溶け込むことができれば理想的です。
歯磨きをしたらスッとマウスピースに手が届くように、自然とお口に装着できるように慣れていくと無理なく続けることができるでしょう。
インビザラインファーストの料金
¥ 300,000~(税抜)
お口の中の状態は個人差がありますのでまずは、お気軽にご相談ください。
マウスピース型矯正の
よくあるご質問
よく寄せられるご質問を紹介します
年齢制限はありますか?
当院では18歳以上の方であれば治療が可能です。
金属アレルギーでも大丈夫?
マウスピース型矯正装置(インビザライン)では一切金属を使用しません。金属アレルギーのある方でも安心して受けていただけます。
痛くないですか?
マウスピース型矯正装置(インビザライン)のマウスピース装置は、歯が動く時の痛みを感じにくいように設計されています。
また、表面はツルツルとした触感で、お口の粘膜を傷つけたり、口内炎ができたりすることもありませんので、従来のような矯正時の痛みとも無縁です。
治療にかかる期間はどれくらいですか?
治療期間は、歯並びやかみ合わせによっても変わってきますが、一般的には1年半~2年くらいです。
従来の方法と比べると、ほぼ同じ程度か、症例によっては早く終わる場合もあります。
分割払いはできますか?
はい、できます。治療費のお支払いはデンタルローンやクレジットカードをご利用いただけますので、お気軽にご相談ください。
注意事項
※医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
※アライン・テクノロジー社の製品であり、アライン・テクノロジー・ジャパン社を介して入手しています。
※国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
※1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。